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トルコ+中欧夫婦旅Vol.37 世界最古の動物園『シェーンブルン動物園』
2022/ 02/ 02
世界最古の動物園を知っていますか?それはウイーン市内にあります。
ハプスブルク家が夏の離宮として使用していた『シェーンブルン宮殿』の広大な敷地内に造られた動物園で、世界に現存する動物園の中で最も古いということ。

バロック様式の外観にロココ様式の内装というシェーンブルン宮殿はとても凜々しく、煌びやかな宮殿です。6歳のモーツアルトがマリア・テレジアの前で演奏したとか、その娘マリーアントワネットに求婚したとかいうエピソードは有名ですね。

そして、マリア・テレジアの旦那様フランツ1世(神聖ローマ皇帝)が1752年に庭園の一角に創設したのが、こちらの動物園。世界遺産『シェーンブルン宮殿と庭園群』の中にあるため、世界遺産の一部になります。最初は貴族専用の小動物園として開園し、その後一般開放されたということ。

動物園のアイドル・ジャイアントパンダが2頭居て、一番の見どころのはずが…

ずっと寝ていて、動く姿を観ることができませんでした。ま、相手が動物なので仕方ないけど。ここでは、難しいといわれているジャイアントパンダの自然繁殖に成功しています。

他にもホッキョクグマやペンギン、オランウータンなど700種以上の動物を飼育していて、その昔1906年には世界初のアフリカ象繁殖に成功したということ。立派な象舎では親子睦まじく暮らしている姿を観ることができます。


宮殿の庭園内なのだと感じるのは、シェーンブルン・イエローと呼ばれるクリーム色の建物が所々にあるところ。開園当時の建物を残しながらも最新設備を導入しており、世界中で優れた動物園のひとつに数えられています。

珍しいワオキツネザルを観ることもできますよ。自宅の庭にこんな場所があったら(普通ないけど)毎日お散歩したくなりますね。

園内の中央に位置する『カイザーパビリオン』は、マリア・テレジアが子供たちと動物を眺めながら朝食を摂ったといわれる六角形の建物で、現在はカフェレストランとして営業中。

また、動物園入口の近くには世界中の植物が集められた『パルメンハウス』があり、世界で2番目に古い温室だということです。城壁を取り払ってリング通りを整備したフランツ・ヨーゼフ1世(オーストリア皇帝・妻はシシィ)の命により建てられ、1882年完成。同じ名前でとてもわかりにくいのですが、フランツ・ヨーゼフは、マリアテレジアとフランツ1世の玄孫です。

全長111mでヨーロッパ大陸最大級、4,500枚のガラス板を使った重厚なガラス張りの大温室で、熱帯・温帯・寒帯の3区域に分けられ約4,000種もの植物を展示。23mのヤシの木が有名らしいです。

2度目のウイーン訪問だからこそ観光することができた動物園周辺。
財宝や美術品だけでなく動物や植物にも貴重な価値を見いだして大切に育てていたところが、ハプスブルク家の豊かさに繋がっているのだと思いました。

他にも砂漠館や馬車博物館、子供博物館など、宮殿以外の興味深い施設がいっぱい♪庭園内は無料のエリアもあり、お散歩だけでも美しいフランス式ガーデンを楽しめるので、是非訪ねてみてください。
つづく
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